関東随一の山城
関東平野を崖下に見下ろす高石垣の城
関東七名城の一つ。
関東随一の名城・唐沢山城。
2018年には続日本100名城にも登録された。
標高242mの山頂に築かれた城からは関東平野が一望でき、視界の良い日は首都ビル群、スカイツリー、富士山までが見通せる。
唐沢山城にはこんな逸話が残っている。慶長7年(1602年)城内から江戸城下に火災が起きている事を発見。将軍の安否を気づかい、いち早く駆け付け将軍に謁見すると、「我は日本国領主、わが居城を眼下にみるとは怪しからん!」と激怒、唐沢山城は廃城となったと云う。その逸話に恥じぬ展望の良さである。
築城者は勇将名高い藤原秀郷で延長7年(972年)に築城される。
朝廷からの名により、平将門の乱を鎮めるべく進軍。見事、将門軍を撃破した。
将門を打ち取った恩賞として下野守護を賜り、現在の唐沢山城を築城。
そして佐野庄を収めたのが始まりである。
千年の歴史を持つ城・唐沢山城を御堪能あれ。
目次
①唐沢山城のみどころ
②城データ(所在地はこちら)
③みどころ
④おすすめ記事
・唐沢山城のみどころ
戦国時代は、秀郷子孫である佐野氏の居城として活躍する。
唐沢山城の見どころは、何と言っても本丸西側に築かれた高さ8mはある穴太衆による高石垣であろう。関東では珍しい石垣を多用した城で、あの安土城、大阪城も手掛けた穴太積みの技術が取り入れられている。
豊臣秀吉と密接な関係にあった佐野房綱が織豊系の城へと生まれ変わらせた。
交通の要所でもあるこの地は特に重要視され、
あの北条氏康が2万の大軍でしかけても、上杉謙信が10回と攻めても、落城はしなかった
1602年関ヶ原の合戦の功により3万5千石の佐野藩が誕生し、佐野城を築城。
唐沢山城は廃城となる。
四季折々の風景が堪能できる唐沢山城。
現在も高石垣を始め、食い違い虎口、天狗岩、鏡岩、堀、土塁、井戸など様々な遺構が堪能できる。
また猫城としても有名で可愛い猫ちゃんたちがお出迎えしてくれるかも。